「注文書を審査資料に出せる」と「注文書を買い取る」は違う
通常のファクタリングは、納品後に確定した売掛金を請求書で確認して買い取ります。注文書ファクタリングは、受注した仕事を納品する前に、注文書・受注書・発注書を根拠として資金化します。
| 現在の段階 | 確認する選択肢 | 会社に伝えること |
|---|---|---|
| 受注済み・納品前 | 注文書ファクタリング | 注文金額、納品予定、先に必要な費用 |
| 納品済み・請求書発行前 | 売掛金が確定済みとして扱えるか相談 | 検収書、納品確認、基本契約 |
| 請求書発行済み | 通常の請求書ファクタリング | 請求額、支払期日、取引の履歴 |
申込み画面で注文書を添付できても、それだけで納品前の債権を買い取るサービスとは限りません。このページでは、注文書・受注書・発注書の段階での買取を公式サイトに明記した会社だけを数えています。
注文書の買取を明記している3社
並びはサイト共通の掲載順です。広告契約や報酬額では動かしていません。どちらも法人向けで、個人事業主が対象と確認できた会社は0社でした。
| 会社 | 対象 | 手数料 | 入金の表示 | 買取額・条件 | |
|---|---|---|---|---|---|
| GMO BtoB早払い | 法人/売掛先も法人 | 注文書買取 2%〜12% | 審査後 最短2営業日 | 受注金額の最大50%/1回100万〜5,000万円の表示 | 公式サイト |
| 見積書・受注書・発注書ファクタリング | 設立6か月以上・月商500万円以上の法人 | 2社間 3.5%〜/3社間 0.5%〜 上限の記載なし | 最短即日 | 最大3億円/売掛先1社につき最大1億円 | 公式サイト |
| BESTPAY(ベストペイ) | 法人のみ | 5%〜 | 最短翌日 | 30万円〜3億円 | 公式サイト |
確認日 2026年9月22日。GMO BtoB早払いはページ内に利用額の別表示もあるため、実際の上限は見積もり時に確認してください。トップ・マネジメントは手数料の上限を公開していません。
対象・必要書類を公式サイトで確認
PR並びは掲載順のままです。
手数料は請求書より高くなりやすい
納品前は、仕事の中止や検収不合格により代金が確定しない可能性があります。GMO BtoB早払いは、請求書買取を1%〜10%、注文書買取を2%〜12%と表示しており、同じサービスでも注文書買取の上限は2ポイント高くなっています。
たとえば300万円を手数料10%で資金化すると、手数料は30万円、受取額は270万円です。100万円だけ利用できるなら手数料は10万円です。必要額だけの買取が可能かを確認すると、支払う額を抑えられます。
請求書の発行まで待てる場合は、通常のファクタリングと同じ金額・同じ入金日で見積もりを比べてください。手数料上限を公開している会社も確認できます。
必要書類と申込みの流れ
- 受注の事実を示す:注文書、受注書、発注書、見積書などを用意します。
- 会社と取引を確認してもらう:決算書、試算表、取引基本契約書、過去の入金履歴などを求められる場合があります。
- 使途と納品予定を伝える:材料費・外注費など先に必要な額と、納品・請求・入金の予定を整理します。
- 見積書と契約書を読む:手数料、受取額、振込日、追加費用、仕事が中止になった場合の扱いを確認します。
GMO BtoB早払いは審査時に決算書2期分や試算表など、買取実行時に見積書・発注書・請求書・納品確認書などを挙げています。トップ・マネジメントは、見積書・受注書・発注書のいずれか1点から相談できると表示しています。必要書類は審査内容で増える場合があります。
使う判断と別の選択肢
材料費・外注費・人件費を先に払い、納品から入金までが長い受注に向きます。発注元が明確で、過去の取引と入金履歴を示せる場合は説明しやすくなります。
- 今すぐ着手費が必要:注文書ファクタリングの見積もりを取り、必要額だけ利用できるか確認します。
- 請求書発行まで待てる:会社数が多く、手数料が低くなりやすい通常の請求書買取と比較します。
- 継続して資金が不足する:1回の資金化だけでなく、公的融資や金融機関の融資も含めて返済・資金繰りを見直します。
- 個人事業主:今回確認できた2社は対象外です。請求書発行後なら個人事業主向けの会社を比較できます。
契約前に確かめること
手数料率だけで決めず、振込手数料や事務手数料を含む支払総額、実際の受取額、着金予定日を見積書で確認します。仕事が中止になった場合や発注元が支払わなかった場合に、利用者が買い戻す義務を負うかも契約書で確認してください。
金融庁は、高額な手数料や、売掛先が支払わないと利用者に買い戻させる契約について注意を促しています。契約書を受け取れない、説明と契約内容が違う、手数料の総額を示さない会社との契約は避けてください。
注文書の買取を明記している会社
3社のうち、編集部が選んだ3社です。条件の根拠は各社のページに載せています。
- 手数料0.5%〜条件を確認 →
- BESTPAY(ベストペイ)法人のみ手数料5%〜条件を確認 →
- GMO BtoB早払い法人対応(個人事業主は要確認)手数料1〜12%条件を確認 →
よくある質問
注文書ファクタリングとは何ですか?
受注した段階の注文書・発注書を根拠に、納品や請求の前に資金化する取引です。仕入や外注費が先に出ていく業種で使われます。
個人事業主でも注文書ファクタリングを使えますか?
今回、注文書そのものの買取を公式サイトで確認できた3社はいずれも法人向けです。個人事業主が対象と確認できた会社は0社でした。請求書を発行済みなら、個人事業主向けの通常のファクタリングも比較できます。
注文書ファクタリングの手数料はどのくらいですか?
請求書のファクタリングより高く設定されます。同じ会社で比べられる例として、GMO BtoB早払いは請求書買取1%〜10%に対して注文書買取2%〜12%と公表しています。
請求書をまだ発行していなくても申し込めますか?
注文書・発注書の買取を扱う会社なら相談できます。ただし、受注の事実、発注元、納品予定、過去の取引などを確認する審査があります。注文書を審査資料として提出できるだけの通常の請求書ファクタリングとは区別してください。
注文書の金額を全額買い取ってもらえますか?
会社と審査条件で異なります。GMO BtoB早払いは注文書買取について受注金額の最大50%と表示しています。一部だけ利用できるか、契約前に見積書で確認してください。
注文書ファクタリングは即日で入金されますか?
会社ごとに異なります。トップ・マネジメントは最短即日、GMO BtoB早払いは審査後最短2営業日と表示しています。書類の不足や審査内容によって実際の日数は変わります。
この記事の根拠
- GMO BtoB早払い(注文書買取・公式、2026-09-22確認)https://www.gmo-pg.com/lpc/hayabarai/
- 見積書・受注書・発注書ファクタリング(公式、2026-09-22確認)https://newfactoring.jp/
- トップ・マネジメント よくある質問(公式、2026-09-22確認)https://top-management.co.jp/faq/
- 金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起」https://www.fsa.go.jp/user/factoring.html
- 見積書・受注書・発注書ファクタリング:公開の利用条件https://newfactoring.jp
- BESTPAY(ベストペイ):公開の利用条件https://best-pay.jp/
- GMO BtoB早払い:公開の利用条件https://www.gmo-pg.com/service/hayabarai/
各社の条件は、会社ページの「この条件は、どこに書いてありましたか」に公式ページの抜粋と出典URLを載せています。確認できなかった項目は「未確認」とし、推測では埋めていません。実際の手数料・入金日・利用の可否は審査と契約で決まります。