審査で見られること
ファクタリングは、あなたにお金を貸すのではなく、売掛金を買う取引です。そのため、銀行の融資とは見るところが違います。
いちばん大きいのは売掛先の支払い能力です。ファクタリング会社が最終的にお金を回収するのは売掛先からなので、その会社がきちんと払う相手かどうかが最初に見られます。次に、請求書の取引が本当にあったか。契約書や発注書、過去の入金履歴で確かめます。支払期日までの長さも見られていて、期日が遠いほど条件は厳しくなります。
あなた自身については、本人であることと、事業が実際に動いていることの確認が中心です。赤字や税金の滞納があっても申込みを受け付ける会社はありますが、滞納の中身によっては断られることもあります。信用情報(ローンの延滞の記録など)が審査に使われるかは会社によって違い、公表していないところがほとんどです。
審査に落ちる主な理由
断られる理由として多いのは、書類で売掛金の存在を示せないことです。請求書はあっても、その取引先から入金された記録がない、契約書も発注書もない、という状態だと、取引が本当にあったのかを確かめようがありません。初めて取引する相手の請求書が通りにくいのはこのためです。
売掛先が個人である、売掛先の支払い能力が確認できない、支払期日が数か月以上先、というのも断られやすい条件です。多くの会社は、売掛先が法人であることを求めています。
もうひとつは、同じ請求書を別の会社にも出していると疑われる場合です。二重譲渡は詐欺として扱われるおそれがあるので、ファクタリング会社は強く警戒します。他社を利用中であることは、隠さずに伝えたほうが結果は良くなります。
申込みの条件が少ない会社
公式サイトで確認できた申込みの条件のうち、次の5つのうち2つ以上に当てはまる会社を並べました。買取額の下限が10万円以下、個人事業主も条件なしで対象、他社を利用中でも申込み可、必要書類が3点以下、必要書類に決算書を含まない、の5つです。
| 会社 | 当てはまる条件 | 買取額 | 手数料 | |
|---|---|---|---|---|
| Easy factor | 他社利用中可、書類3点から | 50万円〜3億円 | 2〜8% | 公式サイト |
| PayToday | 少額から、個人事業主可 | 10万円〜上限なし | 1〜9.5% | 公式サイト |
| 買速 | 少額から、個人事業主可、書類3点から、決算書なし | 10万円〜1億円 | 2〜10% | 公式サイト |
| メンターキャピタル | 個人事業主可、書類2点から、決算書なし | 20万円〜上限未確認 | 2〜10% | 公式サイト |
| 資金調達プロ | 個人事業主可、決算書なし | 101万円〜200万円 | 2〜10% | 公式サイト |
| labol(ラボル) | 少額から、個人事業主可 | 1万円〜上限未確認 | 10% | 公式サイト |
| ペイトナー | 少額から、個人事業主可、決算書なし | 1万円〜上限未確認 | 10% | 公式サイト |
| オンラインファクタリングJBL | 少額から、他社利用中可、書類3点から | 10万円〜5000万円 | 2〜14.8% | 公式サイト |
| SoKuMo(ソクモ) | 他社利用中可、書類3点から、決算書なし | 未確認 | 1〜15% | 公式サイト |
| No.1 | 他社利用中可、書類2点から | 50万円〜3億円 | 0.5〜20% | 公式サイト |
| 日本中小企業金融サポート機構 | 少額から、個人事業主可、書類2点から、決算書なし | 1万円〜2億円 | 1.5%〜 | 公式サイト |
| エスコム | 個人事業主可、他社利用中可 | 未確認 | 1.5%〜 | 公式サイト |
| トラストゲートウェイ | 個人事業主可、他社利用中可 | 未確認 | 1.5%〜 | 公式サイト |
| 共栄サポート | 個人事業主可、他社利用中可 | 未確認 | 2%〜 | 公式サイト |
| 西日本ファクター | 他社利用中可、書類3点から、決算書なし | 30万円〜1000万円 | 2.8%〜 | 公式サイト |
| えんナビ | 個人事業主可、決算書なし | 50万円〜5000万円 | 5%〜 | 公式サイト |
| クイックマネジメント | 個人事業主可、決算書なし | 30万円〜5000万円 | 未確認 | 公式サイト |
| マイナビブリッジ(法人専用ファクタリング) | 個人事業主可、他社利用中可 | 1億円〜2億円 | 未確認 | 公式サイト |
| ビートレーディング | 個人事業主可、書類2点から、決算書なし | 未確認 | 未確認 | 公式サイト |
条件が少ないことと、審査に通りやすいことは同じではありません。入口で断られにくい、という意味で見てください。
申し込む前にできること
通帳の入金履歴を用意してください。その売掛先から過去に入金された記録は、取引の実在と売掛先の支払い能力を一度に示せる、いちばん強い材料です。あわせて、基本契約書や発注書、納品書、検収書があれば最初から出します。仕事が終わっていることを示せると、断られにくくなります。
複数の請求書があるなら、支払いの確実な売掛先の分、支払期日の近い分を選んで出すのも手です。金額の大きすぎる請求書を一度に出すより、通りやすい1枚から始めて利用の実績を作るほうが、次の申込みで有利になります。
個人事業主の方は、そもそも個人事業主を受け付けている会社かを先に確かめてください。法人限定の会社に申し込んで断られるのは、審査以前の問題です。少額・フリーランス向けの記事に対象の会社をまとめています。
「審査なし」「必ず通る」をうたう業者
検索すると「審査なし」「100%通る」といった広告が出てきますが、売掛金を買う以上、確かめずに買う会社はありません。そう書いている業者は、実態が高い利息の貸付けで、ファクタリングの形を借りているだけ、ということがあります。
見分けるには、契約書に償還請求権(売掛先が払わなかったときに買い戻す義務)がないか、手数料と費用の総額が契約前に示されるか、入金の前に保証金などを払わせないか、を確かめてください。金融庁も、ファクタリングを装った違法な貸付けに注意するよう呼びかけています。詳しくは偽装ファクタリングの見分け方に書きました。
申込みの条件が少ない会社
19社のうち、掲載順で上から5社です。条件の根拠は各社のページに載せています。
PR広告リンクを含みます。掲載順には影響しません。
Easy factor
株式会社No.1
手数料の上限まで確認して選びたい方に。
PayToday
Dual Life Partners株式会社
10万円から、オンラインで早めに資金化したい方に。
買速
株式会社アドプランニング
メンターキャピタル
株式会社Mentor Capital
資金調達プロ
株式会社ラボル
資金調達先を探すための比較・相談サービス。
よくある質問
審査が甘いファクタリング会社はありますか?
審査の基準は各社とも非公開で、「甘い」と言い切れる会社はありません。代わりに比べられるのは、申込みの条件(買取額の下限、個人事業主の可否、必要書類の点数、他社利用中の可否)です。条件が少ない会社は、そもそも申込みの対象になりやすいと言えます。
ファクタリングの審査に落ちる理由は何ですか?
多いのは、請求書や通帳で売掛金の存在と金額を示せないこと、売掛先の支払い能力が確認できないこと、支払期日が遠すぎること、同じ請求書を別の会社にも売ろうとしていると疑われることです。利用者本人の信用情報より、売掛先の信用が重く見られます。
「審査なし」「100%通る」という会社は使っても大丈夫ですか?
避けてください。売掛金を買い取る以上、債権の確認は必ず行われます。審査がないとうたう業者は、実態が高金利の貸付け(偽装ファクタリング)である場合があり、金融庁も注意を呼びかけています。
一度落ちたら他の会社でも落ちますか?
審査の基準は会社ごとに違うため、他の会社で通ることはあります。ただし、同じ請求書を複数の会社と同時に契約すると二重譲渡になり、詐欺に問われる可能性があります。一社ずつ結果を確認してください。
この記事の根拠
各社の条件は、会社ページの「この条件は、どこに書いてありましたか」に公式ページの抜粋と出典URLを載せています。確認できなかった項目は「未確認」とし、推測では埋めていません。実際の手数料・入金日・利用の可否は審査と契約で決まります。