2社間・3社間・融資で、お金を払う人が違う

方法契約後のお金の流れ利用者の毎月返済
2社間ファクタリング売掛先が利用者へ支払い、利用者が回収した代金を契約期限までにファクタリング会社へ送るなし
3社間ファクタリング売掛先がファクタリング会社へ直接支払うなし
融資借りた人が元金と利息を返済予定に沿って支払うあり

2社間の送金を説明するとき、サービス提供会社が便宜上「支払い」や「返済」と表現する場合があります。言葉だけで判断せず、契約が債権の売買か、回収後に渡す金額・期限は何かを確認してください。

返済日ではなく、売掛先の入金日と送金期限を確認する

2社間の送金期限は全社共通ではありません。契約書で、売掛先の支払期日、実際の入金を確認する方法、入金後の送金期限、振込先、休業日の扱いを確認します。ベストファクターの公式案内には、同社の2社間契約について、売掛先から支払いを受けた利用者が1営業日以内に引き渡すとあります。これは一社の条件であり、ほかの会社にもそのまま当てはまる期限ではありません。

予定表に入れる項目

  • 売掛先の支払期日
  • 着金を確認する口座
  • ファクタリング会社への送金期限と口座
  • 売掛先の入金が遅れた場合の連絡先

契約後の入金・送金手順には、振込前後に保存する書類もまとめています。

「払えない」は3つに分けて対応する

状況先にすること
売掛先からまだ入金されない自分のお金で穴埋めする前に、ファクタリング会社へ遅延の事実と確認資料を連絡する
売掛先から入金されたが送金できない別の支払いに回さず、契約先へ直ちに連絡する。分割や期限変更を自分だけで決めない
請求の減額・取消し・二重譲渡などが判明した表明保証や契約違反に関わるため、事実と書類をそろえて直ちに連絡する

ノンリコースは、利用者が回収済みのお金を自由に使ってよいという意味ではありません。売掛先の不払いリスクと、回収後の送金義務、虚偽申告などによる契約上の責任を分けて考えます。

売掛先が払わないときの買戻し条項を確認する

金融庁は、一般的なファクタリングを債権の売買と説明する一方、売掛金を回収できないときに売主が債権を買い戻す、または売主自身のお金で支払う形は、貸金業に当たるおそれがあると注意喚起しています。契約書にノンリコースと書いてあるかだけでなく、経済的な実態も含めて判断されます。

契約書では「償還請求」「買戻し」「保証」「損害賠償」「表明保証」「解除」を探し、売掛先の単なる倒産・支払遅延にも利用者の支払いが生じるのかを確認します。個別契約の法的な意味が分からない場合は、署名前に契約書を弁護士などへ見せてください。

契約前に3つの質問を文面で残す

  1. 「2社間の場合、売掛先から入金された後、いつまでに、いくらを、どの口座へ送りますか」
  2. 「売掛先が倒産し、当社に契約違反がない場合、買取代金の返金や買戻しは必要ですか」
  3. 「入金遅延・減額・相殺が起きた場合、何日以内に、どの資料を添えて連絡しますか」

口頭の回答だけで終わらせず、契約書の該当箇所と一緒に保存します。契約前の9項目も使うと、費用・通知・登記まで同じ順序で確認できます。

よくある質問

ファクタリングの返済日はいつですか?

借入れの返済日はありません。2社間では売掛先から入金された代金を渡す期限が契約で決まります。3社間では通常、売掛先がファクタリング会社へ直接支払います。

2社間の送金は分割にできますか?

自分だけで分割を決めることはできません。回収した譲渡済みの代金は契約に沿って送ります。期限までに送れない事情が生じたら、ほかの資金調達を重ねる前に契約先へ連絡してください。

ノンリコースなら何も支払わなくてよいですか?

そうではありません。売掛先の不払いリスクを利用者へ戻さないことと、2社間で回収済みの代金を送る義務は別です。虚偽申告や二重譲渡などによる責任も分けて確認します。

売掛先が倒産したら、自分のお金で返す必要がありますか?

ノンリコースの買取契約で利用者に契約違反がなければ、一般に売掛先の不払いリスクはファクタリング会社が負います。ただし実際の契約条項を確認し、倒産や遅延を知った時点で契約先へ連絡してください。

この記事の根拠

各社の条件は、会社ページの「この条件は、どこに書いてありましたか」に公式ページの抜粋と出典URLを載せています。確認できなかった項目は「未確認」とし、推測では埋めていません。実際の手数料・入金日・利用の可否は審査と契約で決まります。