譲渡済みの請求書を一覧にする
最初に、契約先・請求番号・売掛先・額面・受取済み額・回収予定日・送金期限を記録します。資金繰り表の「入金予定」には、自由に使える金額だけが残るようにします。
例えば額面100万円を95万円で資金化し、取引先からの100万円を後日送金する契約なら、95万円と100万円を二重に運転資金へ数えてはいけません。回収と送金は別行に置くと、口座残高と自由に使える残高を取り違えにくくなります。
利用を減らせるか、月末残高で試す
以下は考え方を示す仮の例です。毎月の不足が50万円で、利用を減らす準備として支出を10万円減らし、未譲渡の売掛金の入金を20万円早められた場合、不足額は計算上20万円に縮みます。ただし、先送りした支出が翌月に発生する場合、その分を翌月にも入れます。
| 確認する数字 | 入力する内容 |
|---|---|
| 月初残高 | 回収代金など用途が決まったお金を区別する。 |
| 営業上の入金 | 売上日ではなく、実際の入金日で計上する。 |
| 支出 | 仕入れ、人件費、税、返済などを期日別に入力する。 |
| 資金化・送金 | 前倒し入金、手数料、回収後の送金を分ける。 |
| 月末残高 | 不足が翌月へ移るだけになっていないか確認する。 |
公庫の月次資金繰り計画の書式も参考になります。緊急の不足は日ごとに、翌月以降は月ごとに並べると、いつ対策が必要かが見えます。
手数料の年間合計も見る
仮に額面100万円を毎月5%の手数料で12回資金化すると、単純な合計手数料は60万円です。毎回同じ条件・他費用なしの計算で、実際の契約条件ではありません。1回の「5%」だけを見るより、事業の利益に対する負担を把握しやすくなります。
費用削減のために乗り換えを検討する場合も、次回の不足が小さくなるかを確認します。手数料が下がっても利用額や回数が増えれば、年間負担が増える場合があります。乗り換えの確認点と合わせて検討してください。
取引条件と資金調達方法を見直す
- 取引先と、前金・着手金や請求頻度を相談する。
- 仕入先と、無理のない支払条件を相談する。
- 採算が悪い取引や、継続的な固定費を見直す。
- 金融機関に、必要額・期間を示して融資等を相談する。
一方的な支払遅延や、取引先に不利な条件変更を前提にしないでください。交渉が成立した内容だけを計画へ反映します。制度融資や公庫融資も審査があり、申込みだけで資金を見込むことはできません。
事業の収益改善や再生を含めて整理したい場合は、中小企業活性化協議会などの相談先があります。中小機構の公的機関一覧から確認できます。
よくある質問
新しいファクタリングを止めればよいですか?
新規利用を止めた後に支払いが不足しないか確認が必要です。契約済み案件の義務は別に管理し、資金繰り計画を作って判断します。
借入れへ切り替えると必ず得ですか?
金利以外の費用や返済条件、借入可能額によります。必要額と期間をそろえ、具体的な提案で比べてください。
この記事の根拠
- 日本政策金融公庫:月次資金繰り計画などの書式https://www.jfc.go.jp/n/service/pdf/data4.pdf
- 中小機構:公的な経営相談先https://j-net21.smrj.go.jp/kikan_contact.html
- 日本政策金融公庫:オンラインサービス・相談関連案内https://www.jfc.go.jp/n/service/online.html
各社の条件は、会社ページの「この条件は、どこに書いてありましたか」に公式ページの抜粋と出典URLを載せています。確認できなかった項目は「未確認」とし、推測では埋めていません。実際の手数料・入金日・利用の可否は審査と契約で決まります。