「相場」として出回っている数字には出どころがありません

ファクタリングを説明する記事の多くが「2社間なら8〜18%、3社間なら2〜9%」と書いています。この数字の出典を示している記事を、当サイトでは見つけられませんでした。ファクタリングには登録制度がなく、業界団体による料率の統計もありません。誰も全体を集計していない以上、相場を名乗れる数字は存在しません。

実際に公開されている上限を数えました

掲載しているファクタリング69社の公式サイトを1社ずつ読み、手数料の記載を数えた結果です(2026-09-20時点)。

  • 手数料の上限まで公開している … 28社
  • 「◯%〜」と下限だけ書いている … 28社
  • 手数料の記載が見つからない … 13社

上限を公開している28社について、その上限を並べると次のようになります。

  • もっとも低い上限 … 7.0%
  • 中央値 … 10.0%
  • 平均 … 12.0%
  • もっとも高い上限 … 20.0%

69社のうち41社は上限を出していないので、この28社の分布が業界全体を表しているとは言えません。それでも、公開されている範囲で確かめられる数字はこれだけです。

下限だけを見ると必ず外します

下限がもっとも低い会社は0.5%で、7社あります。ところが、そのうち上限まで公開している2社の上限は12.0%と20.0%でした。下限の低さと実際に払う額には関係がありません。下限は広告のための数字で、条件がそろった案件にだけ適用されます。

逆に、上限がもっとも低い7.0%の会社は、下限を2.0%と書いています。下限だけで並べればこの会社は目立ちません。上限を公開している会社の一覧で確かめられます。

自分の案件でいくらになるかは、見積もりでしか分かりません

手数料は売掛先の信用力・債権額・入金までの日数で決まります。同じ会社でも案件ごとに変わるため、相場を調べても自分の数字にはなりません。相場を探すより、上限を公開している会社を複数選んで見積もりを取るほうが早く確実です。

見積もりを取るときは、相手が別法人かどうかを先に確かめてください。当サイトで法人番号を照合したところ、別サービス名でも運営法人が同じ組み合わせが複数ありました。3社に頼んだつもりが1社だった、ということが起こります。